対談テーマ
保土ヶ谷地区の患者さんや地域住民の方々の治療から健康維持増進について、医師だけではなく、
医薬品の提供者である薬局との連携により、更なる地域貢献の可能性を追求していきます。
本日は対談形式で進めてまいります。
参加いただきましたのは、月見台調剤薬局の小倉代表取締役とココカラファイン薬局保土谷店の深堀薬局長です。
まずは皆様の薬局のプロフィールや薬局運営上で大切にしていることなどをお聞かせください。
私どもの月見台調剤薬局は1987年6月に開局いたしました。今年で35年になります。
薬剤師6名・事務4名の計10名で運営しております。薬局運営で大切にしていることは「この薬局に来てよかった」と感じてもらえるサービスを提供することです。
職員には常に薬局を代表しているという意識を持つように指導しており、患者さん情報の共有のため、薬剤師と事務の連携も緊密に行っております。
患者様の本質を把握し、ニーズを察することに努めております。普通のことを普通に行っている薬局です。
企業グループの理念は「未来の常識を創りだし、人々の生活を変えていく」、ビジョンは「美しさと健やかさを、もっと楽しく、身近に。」としております。
ココカラファイン薬局保土谷店は薬剤師9名・事務6名で運営しております。
弊社のサービスに満足いただき、またご利用いただけるよう努めておりますが、多くの患者様が日々処方箋をお持ちいただいているため、待ち時間の短縮が課題となっております。
作業の効率化に取り組むことは当然とし、来局前に処方箋を受付できる、処方箋の伝送システムのご利用もお薦めしております。
ありがとうございました。本日のテーマは治療・健康の維持増進ですが、処方する立場から服薬が進んでいないことや残薬の管理、いわゆる「服薬コンプライアンス」の向上がきわめて重要と考えております。お二人の薬局ではどのように取り組んでいらっしゃいますか?
患者さんにお聞きしていて多いのは、服薬のタイミングが指定されていることで飲み忘れとなった場合、そのまま服用しないというケースです。
お薬によっては服用のタイミングを厳密に指定しなくともよいお薬もございますので、主治医と相談させていただき、処方変更をしていただいております。まずはどうしたら服用いただけるのかを考え、取り組んでおります。
私どもの薬局では、患者さんにご安心していただけるようにトレーシングレポートを活用して、主治医と情報を共有し、処方内容を調整していただいております。
※トレーシングレポートとは・・・来店された患者さん情報を主治医と共有するための報告書
主治医に残薬の調整や飲み忘れ防止のための一包化や用法のまとめや変更の提案を行ったり、相談を受けた副作用や困っていることをお伝えしております。
ありがとうございました。処方したお薬は最後まで服用いただくことで治療が進むわけですから、薬局の協力は不可欠です。引き続きよろしくお願いいたします。
ほかに陰ながらの努力されている取り組みはありますか?服薬指導後も質問はありますか?
来客いただくケースもありますし、電話で飲み方や飲み合わせの質問を受けるケースもあり様々ですが、質問は多くいただいています。
一般用医薬品の併用についても質問があります。いずれの質問にも患者さん目線で回答できるよう、従業員の教育にも注力しております。
当たり前ですが、お持ちいただいた処方箋は100%受け付けます。開局時間も患者さんを中心に柔軟に対応しております。
私どもの薬局は小児科が中心ですので、解熱鎮痛剤の飲み合わせや兄弟で薬を共有してよいかなど、少々びっくりする問い合わせもあります。
そのような場合でも改めて丁寧に服薬指導をするようにしております。
患者さんから質問を受けることは多いんですね。我々医師は患者さんがお薬の飲んでいることを前提に診療を提供しています。
患者さんがきちんと服薬できていないとお薬が効いていないのかどうかを評価することができません。
喘息の治療などで使用する吸入薬の説明も難しいようと思いますが、どのようにされていますか?
確かに1回で理解していただける患者さんは少ないですが、デモ機を取り寄せたり、指導書を患者さんと一緒に見ながらご説明しております。
経験者に対しても、定期的に吸入方法の指導をしております。
患者さんと一緒にデモ機などを使いながら説明するのは分かりやすくていいですね。
患者さんにしっかりとお薬の飲み方を理解していただくために、様々な工夫をされているんですね。
患者さんにお薬の飲み方で説明をしている際に、主治医に言えないような患者さんからの相談などはありますか?
お薬が残っていることやお薬をやめたいなどの相談があります。
お薬をやめたい・減らしたいなどの希望を訴える方には服用しているから安定した数値が出ている可能性があることを伝えています。最終的には主治医に相談することをお願いしています。
やめた場合のリスクもお伝えしております。
出かける際の飲み忘れは多いため、常にお財布に入れておくことを提案しています。また、緊急災害に備え、お薬に1週間程度の余裕をもって受診すること、お薬手帳も常時携帯することもお薦めしております。
お薬をやめたい・減らしたいなどの希望も患者さんからお話にあがっているんですね。
当院では定期的に患者さんのバイタル検査を実施し、治療効果を確認しながら患者さんに処方しています。患者さんが希望されている内容も共有していただければ、患者さんのためになることであれば、積極的に導入していきたく思います。
緊急時の対応ということで少しお話があがりましたが、国としてもかかりつけ薬剤師を決めて24時間困ったことがあったら、いつでも相談できるようにとお話がありますが、24時間対応についてはいかがですか?
24時間対応をしていますが、思いのほか深夜のお電話はありません。しかしながら、小児科門前ですので、親御さんの安心感につながることはできるだけ取り組んでいます。判断を求められるケースは主治医に相談することをお願いしております。
留守番電話でコール先をご案内しており、薬袋や薬情にコール先を記載しています。
3日に1回程度のコールがあります。ご相談内容はお薬の飲み方や痛みや熱が出た際に他のお薬と一緒に飲んでよいかがなどが多く、薬の副作用についての相談もあります。
24時間対応をしていても夜間の電話件数は少ないんですね。
患者さんからするといつでも相談できるのは安心していただけると思いますので、かかりつけ薬剤師としての役割は非常に大きいですね。
最後になりますが、地域の皆様にメッセージをお願いします。
ココカラファイン薬局保土ヶ谷店は全ての処方箋を受け付けており、在庫も比較的多く抱えております。
かかりつけ薬剤師が3名在籍しており、今後も増加する予定です。お薬のことのみならず、生活全般に関するお悩みのご相談に対応しております。
またオンラインでの服薬指導にも取り組んでおります。
私どもの薬局は小児科門前ですので、まずは保護者の方にお薬について説明をします。保護者の不安やご要望には全力でお応えしております。
患者さんや保護者の方が満足・納得いただけるまで、服薬指導やご相談には十分時間をかけて対応しております。
一度ご利用いただければ、かならず満足いただける薬局です。
店舗情報
月見台調剤薬局の店舗情報
住所 | 神奈川県横浜市保土ヶ谷区月見台36-18 |
---|---|
アクセス | JR横須賀線 保土ヶ谷駅から徒歩4分 相鉄本線天王町駅から徒歩12分 |
TEL | 045-334-2526 |
ジャンル | 調剤薬局 |
駐車場 | 無料あり(2台) |
ココカラファイン薬局 保土ヶ谷店の店舗情報
住所 | 神奈川県横浜市保土ヶ谷区帷子町1-17-3 YGY 1階 |
---|---|
アクセス | JR横須賀線 保土ヶ谷駅から徒歩4分 相鉄本線天王町駅から徒歩12分 |
TEL | 045-333-0853 |
定休日 | 日曜・祝日 |
中央に保土ヶ谷あだちクリニック足立院長、向かって右に月見台調剤薬局小倉代表取締役、向かって左がココカラファイン薬局保土谷店深堀薬局長
文責:保土ヶ谷あだちクリニック 院長 足立清太郎