血液がんリスク検査
AICS(アミノインデックスがんリスクスクリーニング)
AICSは、アミノインデックスがんリスクスクリーニング検査で、採血によってがんの早期発見につながる可能性があるスクリーニング検査です。
健康な方とがんがある方では、血液中のアミノ酸濃度のバランスが異なる傾向があるため、それを解析することでがんであるリスクを予測できます。人間の身体は約20%がタンパク質でできていて、そのタンパク質を構成しているのは20種類のアミノ酸です。健康な場合には、この20種類のアミノ酸は一定のバランスが常に一定に保たれます。がん細胞があると新陳代謝が乱れてこのバランスが崩れます。この崩れを解析することでどこにがんがあるのかを調べることができます。
検査費用
検査費用は、男性AICS(5種)、女性AICS(6種)ともに税込30,000円です。保険適用されていない新しい検査ですので、自費負担となります。
検査結果
検査結果が出るまでには、2週間程度かかります。
5ccの採血で複数の種類のがんについて調べることができます。心身への負担がなく、被ばくの心配もない安全な検査です。早期がんにも対応しており、それぞれのがんについて罹患している可能性を0.0~10.0の数値(AICS値)で示します。数字が高いほど罹患している可能性が高くなりますが、10.0でもがんであるかどうかを確定するものではありません。また数値が低くても、がんである可能性がゼロというわけではありません。血中アミノ酸濃度測定によるまったく新しいがんのスクリーニング検査ですから、これまでの検査とは違う角度からの判断が可能になり、他の検査と組み合わせることでより精度の高い総合的な診断に役立てることができます。また、結果は検査を受けた時点のものであり、将来的なリスクを予測するものではありません。
検査結果ではAICS値に加え、ランクA~Cに分けてリスクを判断しやすいようにしています。
検査結果区分 | 結果範囲 | 有病率 | ランクでの有病者数 |
---|---|---|---|
ランクA | 0.0~4.9 | 0.03~0.07% | 8,000人に2.0~5.3人 |
ランクB | 5.0~7.9 | 0.13~0.21% | 1,500人に1.9~3.2人 |
ランクC | 8.0~10.0 | 0.40~1.16% | 500人に2.0~5.8人 |
※上記の「このランクでの有病者数」は、がんの一般的な有病率を0.1%(10,000人に10人)として、それぞれのランクで想定される有病率を検査の感度および特異度から算定しています。
AICSの対象
男性AICS(5種) 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん
女性AICS(6種) 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん・卵巣がん
対象年齢
胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん | 25歳~90歳 |
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前立腺がん | 40歳~90歳 |
子宮がん・卵巣がん | 20歳~80歳 |
ご注意
検査前の8時間は絶食してください。
また、アミノ酸のサプリメント、アミノ酸含有スポーツ飲料、アミノ酸製剤、牛乳、ジュースなども検査前8時間はとらないようにしてください。
妊娠している場合はAICS値に影響するため、検査ができません。
下記の疾患がある場合、がんではなくても高いAICS値が出てしまう可能性が高くなります。
脳梗塞:複数のAICS
肺:慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、非結核性抗酸菌症、肺結核、肺気腫、無気肺
前立腺:前立腺肥大、糖尿病
子宮・卵巣:子宮筋腫、子宮内膜症、良性卵巣腫瘍
文責:保土ヶ谷あだちクリニック 院長 足立清太郎